2017.3.4
家づくりについて私はこう考えます・・・・2
私は2回家を建てましたが、最初から老後のことまで視野に入れた家づくりをしていれば
ある意味、2回建てる必要もなかったかもしれません…。
しかし、若いときはお金もなかったし、やはりそれで精一杯だったですね…。
それから比べると、今の家は次世代まで住み続くけることができる家になりましたから、子供の時代までは
住むことができます。
それによって、これから起こりうるずっと先のことまで見据えた家づくりが必要不可欠になりました。
長期優良住宅では、将来的に家族構成の変化に対応できるような間取りが義務づけ
られております。
それと、家のイメージや雰囲気は人それぞれ違いますし、自分好みにすればいいのですが、
家の躯体につては、長期優良のようなワンランクupした性能が必要で、躯体を構成する構造材
や自然災害における耐震性能、ヒートショックがなくなるような断熱性能など、室内のインテリア
と違ってやり替えが効かないものにはこだわらないといけません。
ところで、話はかわりますが、スマートウエルネス事業ってご存知ですか?
早い話が、日本の住宅は北海道を除いてヒートショックが起こりうる可能性を秘めた住宅が
多すぎます。
そこで国主導のもと、冬暖かく、夏涼しい住宅にリフォームましょうということですが、民間の
構成メンバーは医者、歯科医、大学の教育機関、住宅関連企業ですが、ここが出した統計データー
をみると、冬の室内温度が16℃以下になると心疾患の発症リスクは高まるといわれております。
推奨している理想とする室内温度は20℃です。
そして、高齢者では冬期に家の中の温度が推奨温度より10℃低い家に住み続けると
血圧が10上がるそうです。
数十年経った家のほとんどは、人を健康を守る家にはなっていないということです。
ほんとに恐ろしいことです。
このようなことからも、家の躯体にもこだわることと、室内環境の温熱環境は最重要です。
もっとシンプルに話せば、太陽、風、緑のような自然の素晴らしい環境を取り入れたパッシブな
高性能住宅をつくればいいのです。
ハウスメーカーでは電化製品を思いっきり取り入れたスマートハウスを主力商品にしていますが
家の性能を支える太陽光、蓄電池等でも600万以上の費用がかかりますが、数十年後それらは
壊れて交換ができません。同じ性能を維持するためには、また、600万以上のお金が必要に
なります。そのような資金は工面できません…。
そのことが大きな足かせになるはずです。
私も1軒目の家を建てたときにナショナルの全館空調を入れましたが、20年たって修理が効かなく
技術者もいなくなった現実があります。ですから、機器の導入については慎重に考えた方がいいし、
数十年後の交換にも無理ないコストの機器を考えたほうがいいと思います。
少ない熱源でも快適に暮らせるような性能の住宅を建てた方が得策です。
……..つづく