2020.4.16
【マンション】リフォームの相場・目安
清々しいシーズンになり、リフォームをされる方も多くなってきましたが、
今回はマンションリフォームについてお話したいと思います。
マンションリフォームは一戸建てと違って専有部分のみの工事に限定されるので、
一戸建てリフォームの60~70%の予算で出来るのがメリットですが、
インターネットの検索では全般的に標準以下の金額設定になっている場合が多い
ようですから余裕をもった総予算設定を考えていた方がよろしいと思います。
それと、事前に確認して戴きたいことは、これからするリフォームの工事可能範囲は
専有部分に限定され、共有部分については工事をすることができません。
ですから、専有共有部分と思いがちな窓のサッシや玄関ドア、バルコニー、
PSの共用配管、その他にもさわることができない箇所がありますので不明な
ときには管理組合で確認してください。
マンションリフォームは3パターン
マンションのリフォームには、大きく分けて3パターンに分かれます。
- スケルトンの状態にして大幅な間取り変更などするスケルトンリフォーム
- 新築のように全て新しくする全面リフォーム
- 部分リフォーム
スケルトンリフォームの相場・目安
スケルトンリフォームは区画されたマンション内の専有部分の内装全てを撤去して
コンクリートむき出しの状態に戻してから新しく造りますので自由な間取り変更が
できますが、キッチンやユニットバス等の変更位置については共用配管から勾配の
関係であまり離せない場合があります。
このリフォームでのメリットは古くなった専有部分の給排水管の交換や、壁、床、天井の
遮音や断熱工事なども比較的簡単に行うことができますので全てが新しくなります。
価格の目安での標準的な価格帯は900~1,200万/70㎡程です。
全面リフォームの相場・目安
このリフォームは全面手を加えますから新築のように新しくなりますが、壁や床などの
躯体は傷んでいないようであれば再利用します。
多少の間取り変更をしたり、床を張り替えるか上張りするかは予算の関係もあるので
施主様とお打合せになります。標準的な価格は600~850万/70㎡程です。
部分リフォームの目安
部分リフォームは商品のグレードでかなりの開きがありますので、あくまで参考に
ご覧ください。
尚、金額には商品代と施工費が入っております。25年以上の築年数のマンションで
あれば専有部分の給排水管の交換もするようにしてください。
水回り
キッチン60~90万・浴室80~110万、トイレ15~40万、洗面化粧台10~50万、
給湯器15~30万、給排水管交換30~40万
内装
リビング50~100万、ダイニング40~70万、寝室20万~50万、洋室20万~50万、
和室30~40万、和室を洋室へ50~80万、収納30~40万、玄関ホール20~30万
クロス1200~1800円/㎡、フローリング上張り1万/㎡、フローリング張替え1.5万/㎡
最後に
マンションリフォームは戸建てリフォームと違って集合住宅の工事になりますから、
10日ほど前に管理組合に工事申請を出すようになります。マンションによっては
1ケ月前の提出もありますので確認が必要です。
バルコニーは専有共有部分になりますので基本的に造作工事はできません。
ただ、バルコニーに置き式のプランターやデッキをつくることは許される場合があります。
尚、築年が経ったマンションでリフォームされるときは専有部分の給排水管も
交換していた方が水漏れの心配がありません。
玄関ドアの腐食等についても共用部分になりますので勝手に入れ替えや補修をすることは
できません。
そのような時は、ほかの住戸でも同じような現象が起こっている可能性が高いので連名で
その階の全所帯のドア交換を管理組合に打診してみてはいかがでしょうか。