2022.12.28
平屋の良さと注意ポイント
近年人気の「平屋」の一戸建て
平屋と呼ばれる１階建ての住宅。実はこの「平屋」の一戸建てが近年人気を集めているのをご存知でしょうか？
少し前まで、平屋の一戸建てには「昔ながらの日本の住宅」というイメージがあったかもしれません。
ですが近年では、これから家を建てる若年層や、ファミリー世代からの人気が上がりつつあります。
今は一緒に住んでいる子どもたちもいずれは巣立ち、自分たちも年を重ねていく未来。
老後を見据えた家づくりとして、長く住み続けるメリットに富んだ平屋が注目されているのです。
新築で平屋を建てる良さ（メリット）
・バリアフリーな家づくりに最適
平屋では上下への移動が少ないため生活動線がコンパクト。階段がないことで、効率的な家事はもちろん、
小さいお子様から高齢者まで、誰もが住みやすい「バリアフリー」な住まいが実現します。
家族のライフステージに広く対応できる平屋は、長く住まう住宅としておすすめなのです。
・家族のコミュニケーションを取りやすい
同じフロアに家族全員がいることで、家族間のコミュニケーションが自然と増えるのも平屋のメリットです。
すぐに声をかけられる距離は、家族の安心に繋がるのではないでしょうか。
・地震などの自然災害に強い
1階部分しかない平屋の住宅は、2階建て以上の住宅と比べて耐震性に優れています。
同じ重さの家でも、1階建ての平屋より重心が高い2階建て・3階建ての住宅では、地震による揺れが大きくなるのです。
また、台風などの強風でも被害を受けにくい平屋は、自然災害が起きやすい日本に適した住宅と言えます。
・太陽光発電を有効に活用できる
近年、住宅に取り入れる方も増えつつあるのが、エコで省エネなだけでなく、作った電気が余れば売ることもできる「太陽光発電」。
屋根に一定以上の広さが求められる太陽光発電は、平屋にもってこいです。住宅の面積を横に広げる平屋では、
屋根の広さが２階建て以上の住宅より広くなるため、スペースも十分。
また、屋根の高さが低い平屋では、ソーラーパネルの設置やメンテナンスがしやすくなるのもメリットです。
建てる時の「要注意」ポイント
・広い敷地が必要
土地には「建ぺい率」や「容積率」というものがあり、“その土地にどの広さまでの建物が建てられるか”が決まっています。
土地の広さに対して、建てられる住宅の広さに上限あるので、平屋で十分な生活スペースを確保するためには、
2階建て以上の住宅を建てるよりも広い土地を確保するよりほかありません。
・プライバシー確保に工夫が必要
平屋では家族間のコミュニケーションがとりやすい反面、プライバシーの確保が難しくなります。
家族との距離が近い分、生活音で勉強や仕事に集中しにくかったり、1階にある窓はどうしても
外からの視線が気になったりするもの。
部屋の配置や外から見えにくいように設計を工夫して、プライバシーを確保する必要があります。
・日当たりの取り入れ方に要注意
平屋の住宅は横方向に広いため、建物の中心が窓から遠く、日当たりが悪くなることもあります。
そのため、周囲の住宅が2階建て以上の住宅の場合、光の取り入れ方を注意しましょう。
完全な平屋にするだけでなく、部分的に2階建てにするなどのプランもおすすめです。
普段は1階を生活の場として、来客やお子様が帰省した時などのために、2階はフリースペース
として使うことができます。
ご自身やご家族に合った家を
一生のなかで大きな買い物となる「家」ですが、3軒建ててやっと自分に合った家になる
と言われることも。とはいえ、それは叶う場合、叶わない場合があるでしょう。
身近な方から平屋の家・２階建て以上の家に住んでみてどうかを訊き、比べるのもいいかもしれません。
ご自身やご家族に合った家を建てる際には、工務店へご相談いただくこともおすすめです。
