2023.3.8

大切な住まいを守るために加入しておきたい「火災保険」とは

目次

1.万が一に備える「火災保険」とは

2.意外と幅広い火災保険の補償内容

3.火災保険の選び方

 

1.万が一に備える「火災保険」とは

災害時の補償として、火災保険や地震保険などがありますが、「十分に気を付ければ火災にはならないから」と考えるなら、火災保険に入らなくてもいいのでしょうか。

火災と一口に言っても、ご自身による失火だけではありません。中には周囲の火災からもらい火をすることもあり、全ての火災を防ぐのは難しいでしょう。

また、住宅の火災保険は新築に限らず加入が必須となります。というのは、住まいを新築・購入する際に多くの方が組む「住宅ローン」で火災保険への加入が必要条件となっているためです。

 

2.意外と幅広い火災保険の補償内容

火災保険の名称から、補償内容が火災に関するものだけと思いがちですが、実は火災以外の補償内容にも広く適用されます。

ただし、地震による被害は火災保険の補償適用とならず、地震保険への加入が必要となり、地震保険の加入には火災保険の加入が前提となりますのでご注意ください。

◇自然災害

・火災(失火やもらい火)、落雷、爆発、破裂

・強風による被害、ひょう災、豪雪や雪崩などの雪災(融雪洪水は除外)

・台風や暴風雨による水災(洪水、高潮は除外)

◇事故などの被害

・落下物や飛来物による被害、外部からの衝突など

・集団の暴力行為による被害

・盗難

・偶発的な事故による破損や汚損

・給排水管の破裂が原因の水漏れ

◇その他

・損傷、汚損(自宅の壁を誤って傷つけた場合など)

 

想定外の災害などによる破損を幅広くカバーしてくれることが分かりますね。

 

3.火災保険の選び方

幅広く補償してくれる火災保険ですが、補償の対象によって保険料なども異なります。

火災保険がどんな内容の保険なのか知ると選び方も見えてきます。

◇火災保険の補償対象

火災保険には、「建物のみの補償」と「家財のみの補償」、「建物・家財の補償」があります。

作り付けの棚などの動かせない部分は建物に含まれ、自由に動かせるものが家財に含まれると覚えておくと良いでしょう。

補償する幅が大きくなるほど保険料も高額になるので、火災保険で何に備えるかを決めておくと補償対象を選びやすくなります。

◇火災保険の補償内容を選択する

火災保険の補償内容は前途の通り多岐にわたりますが、すべての損害に対して網羅しようとすると、保険料も当然高額になります。

補償内容を選択するうえでは、新築する立地や周囲の環境を考慮して、優先順位をつけることが大切です。

◇保険金額の設定

損害が発生したときに保険会社から支払われる保険金の限度額を「保険金額」と言います。

火災保険は一般的に、保険の対象となる建物や家財と同等のものを再度建てたり取得するのに必要な、「保険価額」をもとに保険金額を設定しています。

保険金額の設定が高いほど保険金も多くなりますが、保険料も多額になるうえ、実際の損害額以上の補償はされません。

万が一に備えて価格を設定するのであれば、全損の補償金額が新築・住宅購入時の価格と同等になるのが適正とされています。

◇保険期間の選択

火災保険では、1~5年で保険期間を選択できます。長期契約の方が初期費用としては金額が大きくなりますが、一括で支払う分1ヶ月あたりの保険料が割安になるため、無理のない範囲で長期間を選択するのがオススメです。

 

新築後も住まいに深く関わる火災保険。大切な家や家財を守るために欠かせませんが、生活資金とのバランスも重要です。

ご自身でも火災保険について知っておくことで、適切な火災保険選びができるのではないでしょうか。

 

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