2023.4.27
内断熱と外断熱について
住宅の断熱工事のやり方として、大きく分けて「外断熱」と「内断熱」があります。
壁や屋根などの構造体の外側に板状の断熱材を貼るのが外断熱、構造体の中の(柱と柱の間など)に断熱材を詰め込むのが内断熱です。
どちらにも長所があり、注意点もあるので、どちらがよいかを追求するのではなく、家づくりの依頼先がそれらの特徴をしっかり理解して、正しく断熱工事をしているかどうかのほうが大切です。
全ての面で他を凌駕するような断熱材はありません。どれも一長一短あります。
断熱材の種類にこだわるよりも、工法と同様、きちんと施工してくれるかをチェックすることの方がずっと意味があります。
ここで、内断熱と外断熱のメリットについて列挙してみました。
【内断熱】
①壁体内の有効活用:壁厚さ105~120までの断熱材が利用できる。
②断熱材の融通性:ほとんどの断熱材を使うことが」できる。
③外壁材の自由度:内断熱の場合、柱などの構造体に外壁材が直接支持される。
そのため、外断熱のように重量によって外壁時が限定されず、選定の自由度が大きい。
④屋根断熱の屋根裏利用:屋根断熱にすれば、こう配屋根と天井によってできる三角部分の空間が、
屋根裏部屋として利用でき、広がりのある天井空間を見せることができる。
【外断熱】
①熱橋が少ない:構造体の外側に断熱材が貼られているため、単純な形の場合はほとんど熱橋がなく、熱的に有利。
②気密がとりやすい:建物が単純な形の場合、気密がとりやすい。
③施工がしやすい:建物が単純な形の場合は施工がしやすい。ただし、建物が複雑な形の場合は、逆に手間がかかってしまう。
④結露の恐れが少ない:外断熱に使用される破峰プラスチック系断熱材はグラスウール等に比べて透湿抵抗があり、結露の恐れが少ない。
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