2014.4.11
スマートハウスとパッシブハウスの違い
最近、量産ハウスメーカーが力を入れているのがスマートハウス。
スマートハウスのスマートはデジタル通信を中心にした情報伝達手段により
、様々な家庭内機器を自動化、自動制御するような意味で使われています。
最近では、省エネルギーを目的とした自動化、自動制御システムが備わった
住宅をスマートハウスと呼ぶことが多いようです。
もっと簡単にいえば家電製品搭載の家?そんなところです。
便利になりましたね~。驚きの住宅ですよ!
でも、落とし穴があることはご存知ですか?、搭載したスマートハウスの機器
一式で500~700万程の投資です。
20年~30年後のことを考えてください..。
今のところ、このような搭載機器は再利用ができません...。
再度、膨大な出費は痛手ですよ...。
私も某有名メーカーの空調機を住宅に搭載しましたが、費用は300万程だったと
思います。21年経って修理する技術者がいなくなってしまいました….。
20年で300万ということは、1年で15万のかかったわけです。
尚、修理できないので同じ環境を維持しようと思えば再度、機器の購入ということに
なります。
でも、スマートハウスとなれば投資額も大きいので維持するためには大変です。
そのような生活に慣れてしまえば、生活レベルを落とすことは難しいですね~。
一方、パッシブハウスとはドイツや北欧で実用化されている高性能な
省エネルギー住宅のことです。
日本では自然条件を最大限に生かした家づくりですが、私の考えるパッシブデザイン
とは機器の搭載は程々に、建物を魔法瓶に例えたら、その保温性能を更に高めることで
最小の機器で快適な生活ができるようになることです。
たとえばエアコンであれば、壊れても少額の投資で済むわけです。
機器の寿命は20年としても、家の耐用年数は100年と思えば機器に重点を
おくのではなく建物の基本性能に重点をおくべきだと考えます。
まさにその家が機器なくして持つ性能なのです。
1年前、ヨーロッパに行っていろいろな人と意見交換しましたが、スマートハウス
のことに触れたとき、「便利な世の中になりましたねえ~」という言葉が返って
きただけで苦笑されるばかりでした….。
そのようなものを望んでいないのが多くの外国人です。
家づくりでもっと大切なところが他にあるのです。
次回「このように考え、家を建てるのが間違いないのでは」