戸建てリフォーム
福岡県柳川市(K様邸) 戸建てリフォーム
~昔の面影そのままに~
現在、柳川では戦国時代に活躍した立花宗茂や誾千代の大河ドラマの誘致活動が盛んに行われていますが、今でも旧城下町や武家屋敷があり昔ながらの風情が残っています。この街には、整備されたお堀が至る所に巡らされていて川下りも盛んに行われていまが、そのお堀の船着き場前に、百数十年以上昔に建った元紙問屋があります。長い年月を生き抜きましたが、家は弱い地盤と建年劣化により傾き、手の施しようがない状況でした。
そこで、最初に手掛けたのは、傾きを直し、耐震補強をすること。それから床の強化などをした上での全体的な改修工事に着手しました。
この場所は観光のメッカで城堀、旧城下町の重点地域になっており、市の景観条例を遵守し街並みの景観に合うような再生でしたが、竣工したときお施主様もご近所からお褒めの言葉を頂くこともあり大変喜んでいただきました。
最後に、親が大切にしていた家屋再生のお話を頂いた時には、地域的にも地盤が弱く、建物の傾きも半端ではなかったので傾きを直すために大変な労力を必要としました。一般的に古民家は束石に柱を立てている状態が多く主要となる柱の傾きを直したうえで強固な基礎にホールダウン金物などで補強しました。屋根は垂木なども朽ち果てていましたので新しくやり替えての全体的なリノベーション工事になりました。
以前、古民家再生で競合する大手ハウスメーカーさんのプランを見たことがありますが、すべて今風に新しくなって面影さえないプランに愕然としたことがあります…。
古民家再生は古き良いものを残して、耐震、断熱、環境、水まわりを古きものに違和感なく新しくすることですが、古いものと新しいもののマッチングが大切です。
面影を残すのは、感性がないと仕上がりはかなり変わってしまいますので、会社選びは重要なポイントになると思います。